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導入事例の作り方

企画・取材・原稿・公開までの手順

この記事の内容
  1. 全体の工程と、各段階で決めること
  2. 読者と使い道から、一本のテーマを決める
  3. 取材する顧客と、話を聞く相手を選ぶ
  4. 質問案は、事前資料を読んでから作る
  5. 取材の材料を、読む順番に組み立てる
  6. 原稿と掲載状態を、それぞれ確認する
  7. 公開した事例を、使う人へ届ける

導入事例は、製品やサービスを使った顧客の経験を通じて、導入前の課題、選定理由、導入後の変化を伝える記事です。機能紹介だけでは分からない「どんな条件で選ばれ、どう使われたか」を、検討中の読者が確かめられます。

初めて作るときは、まず誰に何を伝えたいかを決めます。そのうえで取材する顧客と話を聞く相手を選び、質問案の作成、取材、原稿制作、確認、公開へ進みます。取材前に必要な情報を考えておくと、聞き漏らしを減らし、執筆の材料をそろえやすくなります。

全体の工程と、各段階で決めること

  1. 企画

    決めること・作るもの
    読者、用途、伝えたいテーマ
    次に進む前の確認
    営業やマーケティングの目的に合うか
  2. 顧客選定・依頼

    決めること・作るもの
    取材先、話者、掲載範囲
    次に進む前の確認
    取材と公開への協力が得られるか
  3. 取材準備

    決めること・作るもの
    質問案、参考資料、撮影内容
    次に進む前の確認
    誰がどの話を答えられるか
  4. 取材

    決めること・作るもの
    経緯、判断、変化の具体的な話
    次に進む前の確認
    数値の根拠や不明点を確認できたか
  5. 原稿

    決めること・作るもの
    構成、本文、見出し、要約
    次に進む前の確認
    課題から変化まで話がつながるか
  6. 確認・デザイン

    決めること・作るもの
    承認された原稿、写真・図版、紙面
    次に進む前の確認
    発言・事実・掲載範囲に問題がないか
  7. 公開・活用

    決めること・作るもの
    Web記事、PDF、営業への案内
    次に進む前の確認
    公開版が最終承認版と一致するか

アークタンジェントでは、ご相談から納品まで4〜7週間程度を目安にしています。取材日程や顧客確認によって期間は変わります。展示会に間に合わせたいなど期限がある場合は、最終確認とデータ入稿に必要な時間も見込んで逆算します。

読者と使い道から、一本のテーマを決める

例えば、ワークフロー製品の事例でも、経営層に伝えるなら判断の速さや統制、情報システム部門に伝えるなら既存システムとの連携や運用、現場担当者に伝えるなら申請の手間や迷いが主題になります。

複数の視点を盛り込む場合も、主に誰の疑問に答えるかを決めます。例えば「進捗確認に時間を取られている管理部門へ、申請者が自分で状況を確かめられるようになった過程を伝える」と、一文で書いてみます。

この仮説は、取材相手の回答を誘導するための筋書きではありません。実際の経験を聞いて、想定と違う価値が見えたらテーマを見直します。

取材する顧客と、話を聞く相手を選ぶ

知名度や成果の大きさだけで決めず、読者が自社に置き換えられる条件かを見ます。業種、組織規模、導入前の仕事の進め方が近い顧客は、有力な候補です。

同時に、誰に話を聞くかも決めます。選定担当者は比較の経緯を知り、運用担当者は使い始めてからの工夫を知っています。一人ですべて答えられない場合は、複数名の参加や追加確認を相談します。

候補の比較は取材先の選び方、実際のお願いの仕方は取材依頼のメール文例で詳しく扱っています。

質問案は、事前資料を読んでから作る

製品資料、顧客の事業内容、営業やサポートが把握している導入経緯を確認します。公開資料で分かることと、本人に聞かないと分からないことを分けておくと、限られた取材時間を経験の話に使えます。

基本になるのは、導入前の状況、検討のきっかけ、比較した条件、選定の決め手、導入の工夫、導入後の変化です。回答に応じて質問を加え、実際に起きたことを詳しく聞きます。

「情報共有が楽になった」と聞いたら、以前は誰が誰に、何を確かめていたのかを尋ねます。具体的な場面に戻る追加質問が、原稿の材料になります。インタビューの質問例も活用してください。

取材の材料を、読む順番に組み立てる

取材が終わったら、録音やメモから記事の軸になる話を選びます。当初の質問案どおりに並べるだけでなく、取材相手が重視していた判断や変化を中心に、必要な背景をつないでいきます。

構成は「課題、選定理由、導入、成果」が基本ですが、冒頭では記事全体が分かる要約を付けられます。詳しい経緯は本文でたどれるようにし、企業紹介や製品の一般説明が長くなりすぎていないかを見ます。

まず構成テンプレートに材料を入れ、足りない箇所を確かめてから書き進めると、原稿の途中で止まりにくくなります。

原稿と掲載状態を、それぞれ確認する

原稿確認では、製品名、数値、発言者、部署・役職、導入時期、公開してよい情報を見ます。発注者と取材先のどちらが何を確認するか、修正を誰が集めるかも明確にします。

原稿が承認されていても、デザイン後の確認は必要です。大きく抜き出したコメントから条件が落ちていないか、図版の矢印が違う意味を持っていないか、写真と氏名が合っているか。文章単体と紙面では、受け取られ方が変わることがあります。

最終版が確定したら、Web上の改行、画像、リンク、PDFのダウンロードも確認します。詳しい承認手順は原稿確認・承認をご覧ください。

公開した事例を、使う人へ届ける

公開後は、営業にURLと「どんな顧客への説明に向くか」を伝えます。商談前の案内、社内説明用の資料、展示会後のフォローなど、使う場面が分かると事例を選びやすくなります。

最初からすべての形式をそろえる必要はありません。よく使われる記事をPDFや提案用の一ページへ展開することもできます。使われ方や顧客の反応を聞き、次に足りない事例を考えるところまでが運用です。

文・編集:株式会社アークタンジェント

IT・BtoBの導入事例、取材記事、営業資料、ホワイトペーパーなどを企画・制作しています。

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ご相談先:株式会社アークタンジェント